
「マンションの光回線がVDSLで遅い!」と思ったことはありませんか?
VDSL方式は光回線であっても通信速度が最大100Mbpsのため、他の方式よりも高い頻度で遅くなってしまいます。
しかし何かできることはないのでしょうか?
結論から言うと、一番おすすめなのは「IPv6・IPoE接続方式を試してみる」ことです。費用も抑えられ、手続きも簡単です。また、その他ファミリータイプへの乗り換えやルータの買い替えなどの方法もあります。
ここではVDSL方式が遅いと感じた時の対処方法や遅い理由、光回線方式への変更方法と、実際に速度を改善できたユーザーの口コミを解説します。
VDSLが遅い、速くしたいと思っている方は必見ですよ!
目次
1.VDSLが遅い時の改善方法
はじめに、VDSL方式が遅い時の改善方法を4つ紹介します。
1−1.IPv6、IPoE接続を試す
通信方式を変えることで混雑しがちなネットワーク終端装置を通らずにインターネットに接続できるようになるため、スピードがアップするのです。
IPv6・IPoE接続へはプロバイダに依頼することで変更でき、サポートセンターへの電話や公式サイトからの手続きで簡単にできます。
また、費用はプロバイダによって異なりますが、月々数百円と安かったり無料であったりします。
もし現在の接続方式がIPv4・PPPoEの場合には、まずはIPv6・IPoEへの変更を検討してみてください。
1−2. 高性能ルータに切り替える
自宅で使っているルータが古かったり安価なものであった場合には、高性能のものに変えてみるのも一つの方法です。
ルータは安いもので数千円から購入できますが、利用人数やネットの使い方によってはハイスペックなものでないと処理が追い付かず遅くなってしまいます。
また、古いルータの場合には遅い通信規格しか利用できないため遅い、といったことも考えられます。新しいルータに変えることで速い通信規格を使えるようになり、結果速度の向上が期待できます。
1−3. ファミリータイプに変更する
光回線の契約をマンションタイプからファミリー(戸建て)タイプに変更できれば、ほぼ確実に通信速度は向上します。
そもそもマンションタイプは通信帯域を建物内で分け合って使うため、専有して使えるファミリータイプよりも遅いのが現状です。
ただしファミリータイプへの切り替えは建屋内の配線工事が必要なため、大家や管理会社の許可が必要なこと、また新規で光回線を契約し直すことになるため費用が多くかかることに注意しましょう。
1−4. LANケーブルをかえる
もし自宅内のLANケーブルが古い場合には、変えてみるのも一つの方法です。
LANケーブルには種類があり、古いと遅い規格で100Mbps以下しか速度が出ない可能性があるからです。
LANケーブルの規格は表面に印字されていますが、CAT5と書かれている場合にはCAT5eまたはCAT6へ変更してみましょう。
また、そもそも古いLANケーブルは劣化している可能性もありますので、同じようにCAT5eまたはCAT6のLANケーブルに変えてみるとよいでしょう。
2.VDSL方式の通信速度が遅い理由
次に、VDSL方式の通信速度が遅い理由を確認してみましょう。
2−1. 建屋内で電話用ケーブルを使うから
VDSL方式が遅い一番の原因は、「建屋内で電話用ケーブルを使うから」です。
そもそもVDSL方式とは、「電線から棟内共有スペースにある集合型回線終端装置までは光回線、そこから各部屋の宅内装置までは電話用ケーブルで繋げているもの」のことを言います。
出典:https://flets.com/first/kouji/const_apartment.html
上の図はVDSL配線方式の配線状況で、棟内共有スペースにある集合型回線終端装置から宅内へは既設の電話用ケーブルが使われています。
そして、電話用ケーブルは通信速度が最大100Mbpsなので全体の通信速度も最大100Mbpsとなるのです。
2−2. マンション内で回線を共有するから
VDSL方式に限らずマンションタイプは回線を共有するため、通信速度が遅くなります。
さらに、VDSL方式は先ほど説明した通り通信速度が最大100Mbpsなので、光配線方式やLAN配線方式よりもより遅いのです。
3.VDSLから光配線方式に変更は可能か
建屋内の配線をVDSLから光配線方式に変えることができれば、通信速度の改善が見込めます。
しかし結論から言うと、「光配線方式への変更は難しい」のが現状です。
建屋内の配線方式の変更は大家や管理会社負担での工事が必要になり、費用面で取り掛かってくれる可能性が低いからです。
また、内部構造や設備などの面でもネックがあればなおのことです。
交渉してみる余地はありますが、変更できるのはごくまれであるといえるでしょう。
4.VDSLの速度を改善したユーザーの口コミ
最後に、VDSLの速度を改善できたユーザーの口コミを見てみましょう。
4−1.NURO光に切り替えた
ウチだとVDSL 100Mシェアだったからnuro入れたのnuroでワンチャンとか
— 無線LANるーたん (@wirelessroutern) January 11, 2024
NURO光に乗り換えた、という口コミです。
NURO光は上下とも最大2Gbpsと超高速なので、速度の劇的な改善が見込めます。
4−2. 光配線に変わった
うぉぉぉ年末に団地のうちの号棟だけネットがVDSLでクソとぼやいてたんだけど、うちのところもFTTH使えるようになってたわー これで勝つる!
— omanuke (@omanuke) January 11, 2024
配線がVDSLから光に変わった、という口コミです。
交渉の結果ではないようですが、これで高速にインターネットが使えますね。
4−3. 電話線のノイズ干渉?
経緯を色々省くと「家中のネットが時々1-2分切れる怪現象の発生条件がベッドで姿勢を変える事だった」
ベッドの下の壁からプラプラ伸びてた使ってない電話線に体が接触したりして物理的に力がかかるとそのノイズが別の部屋にあるVDSLモデムに干渉してたっぽかった。引っこ抜いたら収まった— ぶどう茶 (@budoucha) January 9, 2024
宅内の使っていない電話回線がノイズを発生させ干渉していたようだ、という口コミです。
もしかしたら、同じ原因で遅くなっているケースもあるかもしれません。
4−4. ホームルーターを入れた
マンションがVDSLで下り90~98Mbpsが限界だったけど、5Gが入るようになったんでホームルーターにSIMぶっ刺して使うようにした
Pingや上りを重視する時は固定回線に戻すけど、それ以外は5Gやな
約90Mbpsと約700Mbpsの差はでかいのよ— Naka2525 (@Naka2525NT) January 7, 2024
自宅が5Gのエリアになったのでホームルーターを入れた、という口コミです。
5Gも高速でホームルーターは工事不要なので、費用が掛かっても速度を速くしたいという方にはおすすめですね。
4−5. IPv6 IPoEにした
IPv6 IPoE + IPv4になって通信速度が改善された!元々集合住宅でVDSLなので最大100Mbpsだから、まあ許容範囲かなー pic.twitter.com/JRBWmuK8Oo
— 元提督 (@mototeitoku) June 18, 2018
IPv6・ IPoE接続にしたことで速度が改善した、という口コミです。
VDSL方式でもIPv6 IPoE方式にすれば速くなるのが分かります。
5.まとめ
以上、VDSL方式が遅いと感じた時の対処方法や遅い理由、光回線方式への変更方法と実際に速度を改善できたユーザーの口コミを解説しました。
VDSL方式が遅いのは設備上の問題のため、すぐに速度を改善することは難しいのが現状です。
しかし一方で簡単で安価な改善方法もあり、それは「IPv6・ IPoE接続方式にする」ことです。
手続きが簡単でプロバイダによっては費用も無料なので、契約書などで接続方式を確認し、もしIPv4・PPPoEであればサポートセンターに電話をしてみましょう。
最後に・・・ブログで解決出来ないこともあるかと思います。
そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのもいいですね。
ちなみにここなんかおすすめです。↓
無料インターネット相談窓口「ネット回線コンシェルジュ」はこちら筆者も利用したことがある窓口ですのでぜひご利用ください!
- 「NTTかと思って契約したら違う会社だった」
- 「絶対に変えないといけないような勧誘だった」
- 「フレッツ光からコラボに移行して速度が遅くなった」