
「マンションの光回線がVDSL方式で遅い!」といったことはありませんか?VDSL方式だと100Mbpsの通信速度を住んでいる人全員で分け合わなければならないので、 利用時間帯などによってはとても遅くなってしまいます。そんな時におすすめなのが、「IPV6」。速度が劇的に変わって快適にインターネットを楽しむことができるようになります。
ここではVDSLの解説とIPV6にした場合の速度の見込み、そしてそれでも改善しなかった時の対処法について解説します。
目次
1. そもそもvdslが遅い理由とは!?vdsl詳細
まずは自宅の方式の確認の仕方、そしてそもそもVDSL方式とはなにか、VDSL方式がなぜ遅いのか?について解説します。
1−1. まずは自宅の方式を確認してみる
マンションに住んでいる方は、自分の所がどんな方式で配線されているか知っていますか?そもそもマンションへの光回線の敷設方法は①光配線方式、②LAN配線方式、③VDSL方式の3つに分かれています。
詳しい違いは後程解説しますが、この中で光回線なのに100Mbpsしか速度が出ないのが「③VDSL方式」で、しかも100Mbpsをマンションに住んでいる全員で分け合わなければなりません。
つまり一言でいうと「VDSL方式はすごく遅い」のです。
ですから、自分の所がどんな方式で配線されているかを知っておくことはとても重要です。これを知っていないといざ通信速度が遅いと感じた時に適切な対処ができなくなり、以降も遅いのを我慢して使うことになるからです。では、配線方式はどのように調べればいいのでしょうか?方法の一つとしては「マンションの管理会社に確認する」方法がありますが、担当の人が詳しい人でないと正しい回答が得られない場合があります。
最も確実なのは「回線事業者に確認する」ことです。フレッツ光や光コラボであればNTTの、auひかりであればauのサポートセンターに電話をして住所とマンション名を伝えれば、自分の所の配線方式を教えてくれます。
まずは自宅の方式を確認することをしてみましょう。
1−2. vdsl詳細と遅い理由
次に、そもそもなぜVDSL方式が遅いのかについて解説します。
(1)マンションタイプの3つの配線方式の違い
まずは3つの配線方式についてそれぞれ見てみましょう。
① 光配線方式
出典:https://flets.com/first/kouji/const_apartment.html
光配線方式とは、「電線から宅内までの全てを光回線で繋げているもの」のことを言います。上の図は光配線方式の配線状況で、オレンジ色が光回線、青色がLAN配線になります。この方式はほとんどがオレンジ色になっていることからも分かるように、光回線以外(LAN配線)の所は回線終端装置からパソコンまでの所のみとなっています。
光回線の通信速度は1Gbps、そしてLAN配線もカテゴリ6以上のものを使えば1Gbps出るので、光配線方式は1Gbpsの速度が見込める(理論上ですが…)ものとなっています。
② LAN配線方式
出典:https://flets.com/first/kouji/const_apartment_lan.html
LAN配線方式とは、「電線から棟内共有スペースにある集合型回線終端装置までは光回線、そこから宅内まではLAN配線で繋げているもの」のことを言います。上の図はLAN配線方式の配線状況で、先ほどに比べて青色の割合が多くなっていることが分かります。光配線方式では回線終端装置が宅内にありましたが、この方式は棟内共用スペースにあり、そこからはLAN配線ということです。
この時共有スペースから宅内に引かれているLAN配線が1Gbps以上のものであればこの方式でも通信速度は1Gbpsが見込めますが、もし100MbpsのLAN配線であれば通信速度も100Mbpsとなってしまいます。
③ VDSL方式
出典:https://flets.com/first/kouji/const_apartment_vdsl.html
VDSL方式とは、「電線から棟内共有スペースにある集合型回線終端装置までは光回線、そこから各部屋の宅内装置までは電話用ケーブルで繋げているもの」のことを言います。上の図はVDSL配線方式の配線状況で、棟内共有スペースにある集合型回線終端装置から宅内へは既設の電話用ケーブルが使われています。
光回線の一つ前、ADSLも電話ケーブルを使っていましたね。ですからADSLでインターネットを使ったことがある人は特に分かりやすいと思いますが、電話用ケーブルは通信速度が最大100Mbpsです。ですからVDSL方式の通信速度も最大100Mbpsとなるのです。
(2)VDSL方式はなぜ遅いのか?
先ほどの3つの配線方式の違いからも分かるように、VDSL方式が他の方式と比べて遅いのは、光回線やLAN配線に比べて通信速度が遅い「電話ケーブルを使っているから」です。せっかく集合型回線終端装置までは光回線を使っていても、その先の宅内への配線に電話ケーブルを使っているので終端装置から先の通信速度が遅くなり、結果的に電話ケーブルの速度である100Mbpsしか見込めなくなります。
2.話題のipv6はvdslでも速度改善するのか!?
では今話題のIPV6に変えればVDSL方式でも通信速度は改善するのでしょうか?実際に変えてみた人の口コミや、おすすめのプロバイダを確認してみましょう。
2−1. 実際vdslでipv6を利用すると・・
では始めに、実際に変えてみた人の口コミを見てみましょう。
(1)変えてみた人の口コミ(Twitterより引用)
① 変えてよかった
IPV4接続:下り 6Mbps
IPV6接続:下り40Mbps
・コメント
変えて良かった。
【参考URL】:https://twitter.com/animac_JAM/status/1074514663365214208
② VDSLでもIPV6なら速度出る~!
IPV6接続:下り80Mbps
・コメント
VDSLでもIPv6ならちゃんと速度出る~~~~~~!
【参考URL】:https://twitter.com/OGOG_Ogura/status/1048398105828151296
③ IPv6 IPoE + IPv4になって通信速度が改善された!
IPV4接続:下り 1Mbps
IPV6接続:下り34Mbps
・コメント
IPv6 IPoE + IPv4になって通信速度が改善された!元々集合住宅でVDSLなので最大100Mbpsだから、まあ許容範囲かなー
【参考URL】:https://twitter.com/mototeitoku/status/1008678069144412161
④ 夜間の回線速度が2Mbpsから55Mbpsに改善した
IPV4接続:下り 2Mbps
IPV6接続:下り55Mbps
・コメント
IPv6/IPoE導入したら夜間の回線速度が2Mbpsから55Mbpsに改善しました。55Mbpsでも遅いと思われるかもしれませんが、VDSLだからMax100Mbpsまでしか行かないし、十分快適です。コストはかかりましたが導入して良かったです\(・ω・)/
【参考URL】:https://twitter.com/bundafone/status/1033914151414857728
⑤ 下りが32Mbpsまで速度出るようになった!
IPV4接続:下り 5Mbps
IPV6接続:下り32Mbps
・コメント
うちはsoftbank光(VDSL)を使っているんだけど、夜間帯とか下り5Mbpsまで落ち込むこともあったので、接続方式をIPv6 IPoE+IPv4に変えたところ下りが32Mbpsまで速度出るようになった! 回線弱いかも・・・とお困りの方々IPv6いいですぞ!
【参考URL】:https://twitter.com/AsageSun/status/923529096839041024
(2)口コミのまとめ
このように、VDSL方式でもIPV6に変えて通信速度が大幅に改善されたという口コミが多く見られました。特に通信速度が遅くなりやすい夜間帯でもIPV6であれば速度が低下しないというものもあり、IPV6への変更が通信速度の改善にとても有効であることが見受けられます。
2−2.おすすめのプロバイダ
ではIPV6に対応していて月額料金も安いおすすめのプロバイダはどこでしょうか?ここではそんなIPV6対応おすすめプロバイダを紹介します。
(1)@nifty光
まず一つ目は「@nifty光」です。@nifty光はフレッツ光回線を利用したいわゆる「光コラボ」になっているので、現在フレッツ光を使っている人は簡単に転用(乗り換える)ことができます。気になる@nifty光のマンションタイプ月額料金ですが、割引料込みで3,400円(税込3,740円)~。25か月目以降は3,980円(税込4,378円)となりますが、他と比較してもとても安いと言えます。
そして初期費用ですが、フレッツ光からの転用の場合には工事費は0円。非常に乗り換えやすくなっていますし、新規申込みでも代表的な工事の場合で15,000円(税込16,500円)。30回払いの分割にすれば月額500円(税込550円)の支払いで済みます。さらにnifty光はauスマートバリューが利用でき、auスマホなどau携帯の利用料金が毎月最大2,000円割引になるので、au携帯ユーザーはさらにお得です。
(2)ドコモ光
そして2つ目は「ドコモ光」です。こちらも光コラボなので、簡単にフレッツ光から乗り換えることができます。ドコモ光のマンションタイプ月額料金は4,000円(税込4,400円)。@nifty光よりは高いですが、他社と比べると安い方と言えます。工事費は転用の場合、やはり0円。そして新規の場合にも工事費は0円になっています。
さらにドコモ光はドコモのスマホが毎月最大3,500円割引になるので、ドコモスマホユーザーはさらにお得です。
(3)ソフトバンク光
最後のおすすめは「ソフトバンク光」で、こちらも光コラボなので、簡単にフレッツ光から乗り換えることができます。ソフトバンク光のマンションタイプ月額料金は、3,800円(税込4,180円)。こちらも安い方と言えます。また、工事費は転用の場合0円。そして新規の場合にもキャンペーンで工事費は0円になっています。
3.それでも改善しなかった時の対処法
「IPV6に変えたのに通信速度が改善しなかった」。そんなことがあるかもしれません。その時には「接続方式」を確認しましょう。
3-1.IPV6にある2つの接続方式
IPV6には「PPPoE」と「IPoE」の2つの接続方式があり、「PPPoE」は簡単に言うとIPV4の接続方式と同じなので、速度改善が見込めません。これに対して「IPoE」は速度改善が見込めるのですが、アクセス先のWebサイトやWebサービスがIPV6に対応していないとみることができません。
そこで必要なのが「IPV4 over IPV6」で、IPV4 over IPV6は途中の通信をIPV6に変換し、最初と最後はIPV4にすることで、混雑する区域をIPV6で通りながらIPV6に対応していないサイトも見られるようになっています。申込みをしてIPV6 IPoE方式で接続していても、IPV4 over IPV6の設定がなければ通信速度は改善されないので、IPV4 over IPV6が設定されているか、サービスセンターに電話をしながら契約プランや設定を確認しましょう。
◇無料のインターネット相談窓口にお問い合わせ
こちらのサービスでは無料であなたのインターネットの悩み事を解決してくれます。
無料インターネット相談窓口「ネット回線コンシェルジュ」はこちら
【電話番号】0120-716-715(通話料無料)※番号をタップするとすぐ相談出来ます
【受付時間】10:00~21:00
4.まとめ
以上、VDSL方式で遅い場合にIPV6に変えて通信速度が改善するか?について解説してきました。
結論を述べるとIPV6に変えることで速度の改善は十分に見込めます。特にVDSL方式は利用が集中する夜間帯などにとても遅くなってしまうので、使っていて苦痛を感じたのであればすぐにでも変更するべきでしょう。
そしてこの際合わせて光コラボにするなど、乗り換えを考えてみてはいかがでしょうか?キャッシュバックや乗換えキャンペーンなどもありますので、お得になって通信速度も改善される可能性は十分にありますよ!
最後に・・・ブログで解決出来ないこともあるかと思います。
そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのもいいですね。
ちなみにここなんかおすすめです。↓
無料インターネット相談窓口「ネット回線コンシェルジュ」はこちら筆者も利用したことがある窓口ですのでぜひご利用ください!
- 「NTTかと思って契約したら違う会社だった」
- 「絶対に変えないといけないような勧誘だった」
- 「フレッツ光からコラボに移行して速度が遅くなった」