ソフトバンク光の速度が遅い理由は？遅い時に試してほしいたった5つの対処法

ネット上では、「ソフトバンク光の通信速度が遅い」という書きこみや記事がよく見られます。

ソフトバンク光は、ソフトバンクのスマホを利用している人なら「おうち割 光セット」で毎月のスマホ代が安くなるためお得ですが、ネットが遅いと申し込みをためらってしまいますよね。

しかし本当に、ソフトバンク光は遅いのでしょうか？

結論から言うとソフトバンク光は、決して遅い回線ではありません。

高速接続の「IPv6高速ハイブリッド」を利用すれば、快適に使える優良な回線です。

しかし一方で、どうしても速度が改善しないケースもあります。

そんな時には「５つの対処法」を試してみましょう。

今回は、ソフトバンク光が遅いと感じたら試して欲しい５つの方法についてお話しようと思います。

ソフトバンク光が気になっている人は必見ですよ。

１. ソフトバンク光の速度は本当に遅い？原因は何？

まずは、ソフトバンク光の通信速度が本当に遅いのか検証してみました。

また、ソフトバンク光の実測値や「遅い」という人と「速い」という人がいる理由、そしてそもそも遅くなる原因も見てみましょう。

１−１.実際に速度を計測した結果

まずは、ネット回線の実測値を確認できるサイトからソフトバンク光の通信速度を確認してみます。

ソフトバンク光の実測値は、以下の通りでした。

引用元：みんなのネット回線速度(みんそく)

結果、下りで315.08Nbps、上りで212.64Mbpsととても良好です。

この実測値は326,076件の平均値なので、ソフトバンク光は決して遅くはありません。

また、筆者宅もソフトバンク光なので速度測定を2種類行ってみました。

＜筆者宅の通信速度１＞

＜筆者宅の通信速度２＞

どちらの結果も、先ほどの平均値を上回り高速でした。

やはりソフトバンク光は、もともと遅いサービスではないことが分かります。

１−２. ソフトバンク光利用者で遅い人と速い人がいる理由

ではなぜ、「ソフトバンク光は遅い」という書き込みが目立つのでしょうか？

ネットが遅くなるのには様々な要因がありますが、考えられるのは主に「利用者のデバイスや環境」と「エリア内の利用者とプロバイダ設備能力のバランス」です。

１−２−１. 利用者のデバイスや環境が原因

ネットは、まず「利用者のデバイスや環境」で遅くなることがあります。

例えば、パソコンのLANカードのスペックです。LANカードが1Gbps対応のものでなければ、そもそも通信速度は遅くなります。これはかなり古いパソコンの場合に見られます。

また、宅内のLANケーブルやルーター、ハブも同様に遅いものだとやはり速度は落ちます。

また、マンションにお住いの場合には特に注意が必要です。「マンションの配線方式」や「マンション内の利用者数」によっても速度は変わってくるからです。

まず、マンションは光回線の配線方式が３種類あります。

このように「光配線方式」以外の場合、通信速度は遅くなります。

また、マンションは基本的に建物内の通信回線を「共有し分け合って」使っています。

そのため、同じ時間帯に利用者が多いと速度は遅くなってしまうのです。

１−２−２. エリア内の利用者とプロバイダ設備能力のバランスが原因

次に、「エリア内の利用者とプロバイダ設備能力のバランス」も原因として考えられます。

現在ネット回線の多くは、利用者が契約したプロバイダの設備を通って外につながっています。

そしてプロバイダの設備は、任意に区切られたエリアごとに設置されています。

もしあるエリア内でソフトバンク光の利用者が多く、プロバイダ設備の処理能力がそれに満たない場合には、そのエリアでソフトバンク光を使うと遅くなります。

また、ソフトバンク光のプロバイダは、「Yahoo!BB」だけです。対してドコモ光やauひかりはプロバイダが選べます。

つまり、ソフトバンク光は利用者が一つのプロバイダに集まるため、エリアによってはプロバイダ設備の処理能力を超えてしまうことがあるのです。

２. ソフトバンク光が遅いと感じたら試して欲しい５つの対処法

ソフトバンク光が遅いと感じた場合、５つの対処法があります。

通信速度が改善される可能性がありますので、試してみましょう。

２−１. 光BBユニットは必須

まずは、「光BBユニットを使う」ことです。

「光BBユニット」は、利用することで光電話を使えるようになりますが、その他に高速通信が可能な「IPv6高速ハイブリッド（IPv6 IPoE+IPv4）」という通信方式も利用できるようになります。

IPv6高速ハイブリッドは、プロバイダ設備を通らずに外につながることができ、混雑を避けることができるので、通信速度を上げることができます。

ただ、「光BBユニット」で高速接続「IPv6高速ハイブリッド（IPv6 IPoE+IPv4）」を使用すると、ポート開放を必要とする一部のオンラインゲームを利用できない場合があるようです。

しかし、このような場合には「光BBユニット」設定を変更することで利用できるようになります。

設定変更の仕方は、次の通りです。

＜光BBユニットでのポート開放＞

「光BBユニット」の管理メニューを開きます。ブラウザのURL欄に「http://172.16.255.254」と入力すると管理メニューのログイン画面が表示されます。

ここでIDとパスワードを入力し、ログインします。ちなみに、デフォルトのIDは「user」、パスワードも「user」です。

この画面が出たら、「IPv6の設定」をクリックします。

すると、下のような画面が現れますので、ポート開放が必要なゲーム機などが繋がっているLANポート番号（例として「パソコン4」）の設定を「IPv6インターネット」→「フレッツv6サービス」に変更し、「設定を保存する」ボタンをクリックします。

これで、「パソコン4」のLAN端子に繋ぐ機器はフレッツ光と同じ接続方式となります。

次にトップページに戻り、「ルーター機能の設定」をクリックします。

すると、「ルーター機能の設定」画面が表示されます。

そして、「ポート転送設定」をクリックすると、設定画面が表示されますので、ゲームなどの説明書に従ってポート開放の設定を行い、設定が完了したら「設定を保存する」ボタンをクリックします。

これで、オンラインゲームも正常に楽しむことができます。

２−２. 機器の再起動

次に、機器の再起動をしてみましょう。

周辺機器はずっと使っているとフリーズなどの一時的な動作不良が起こって通信速度が遅くなる場合があります。

以下、再起動の手順です。

＜再起動の方法＞

■ステップ１

パソコンの電源を切ります。

■ステップ２

下図の①→②→③の順番に、電源コンセントからプラグを抜き電源を落とします。

全ての電源を切った後、1分待ち、④→⑤→⑥の順番で電源コンセントにプラグを接続し、再起動します。

なお、前の機器のランプが完全に点灯してから、次の機器のプラグを接続してください。

参考：ソフトバンク

■ステップ３

パソコンの電源を入れ、インターネットに接続しましょう。

２−３. 宅内通信設備を最新のものに交換

通信速度は、宅内設備（LANケーブル・パソコンなどの端末・その他の通信機器）のスペックによっても違ってきます。

ソフトバンク光の通信速度は最大1Gbpsですので、宅内設備も1Gbpsに対応したものが必要なのです。

＜1Gbpsに対応した宅内機器の例＞

■LANケーブル

LANケーブルにはカテゴリという性能表示があり、CAT5e以上のケーブルでないと、1Gbpsの速度は出ません。

＜LANケーブルのカテゴリ＞

＜LANケーブルの規格の確認方法＞

なお、LANケーブルの規格は下の写真のようにケーブル表面に印字されていますのでチェックしてみましょう。

■ハブ

有線LANを分岐するための「ハブ」は、「1000M」や「Gigabit」と表示があるものが１Gbpsに対応しています。

もし100M対応だった場合には、Gigabit対応のものに買い替えましょう。

２−４. パソコンやスマホも新しいものを

パソコンやスマホが古かったり故障していたりしても、速度が遅くなる場合があります。

パソコンならば、Windows10・11など最新のOSが標準搭載されている比較的新しい機種ならOKです。

スマホなら、Wi-Fiが「IEEE802.11ac」に対応している機種ならOKです。

２−５. トラブル診断のページを使ってみる

ソフトバンク光には「トラブル診断ページ【インターネット回線パッと解決】」が用意されています。

これを利用することにより、ソフトバンク光の不具合の原因と解決方法が分かりますので、利用してみましょう。

２−５. それでもダメな場合

上のすべてを試しても通信速度が改善しない場合は、光BBユニットの故障などソフトバンク光側に問題がある可能性があります。

また、光BBユニットにはバージョンがあり、古いものだと通信速度が遅くなります。

この場合は、ソフトバンク光のサポートセンターに連絡し、光BBユニットの修理・交換などの対応をしてもらいましょう。

３. 最新の速度に関する口コミや評判

次に、ソフトバンク光の速度について最新の口コミや評判について見ていきましょう。

３−１.SNSなどの評判を検証

Twitterには、次のような情報がアップされていました。

３−１−１.速い！

まずは「速い」という書き込みです。

ソフトバンク光 IPv6接続 IPoE(IPv6高速ハイブリッド)の測定結果
Ping値: 31.0ms
下り速度: 725.01Mbps(超速い)
上り速度: 128.35Mbps(かなり速い)https://t.co/LaO61fFGqR #みんなのネット回線速度

クソ田舎なので近所で夜中に使う人がいないからクソ速い

— そむでん (@SomeDen_JOTX) January 16, 2022

これら２つの書き込みは、「IPv6高速ハイブリッド利用で速い！」というものです。

やはりソフトバンク光は、「IPv6高速ハイブリッド（IPv6 IPoE+IPv4）」が必須ですね。

ソフトバンク光のBBユニットを2.4の最新型に無償交換して貰った。

ビックリした。札幌のNEUROより速いかも知れない。嘘では有りません。

ソフトバンク光で、知らずに古いユニット使ってる人は絶対に交換すべきです！！#ソフトバンク光 pic.twitter.com/88tUJ4t30e

— koujipapa123 (@koujipapa123) July 5, 2021

回線ソフトバンク光使ってるんだけど、BBユニット交換したら速度5倍くらいになって草 pic.twitter.com/CDhyXVN0rP

— ユウキ@寝落ち芸人 (@gangaru666) January 15, 2022

こちら２つの書き込みは、「BBユニット交換で速くなった！！」というものです。

先ほど紹介した対処法の効果がない場合には、BBユニットの交換をお願いしてみましょう。

３−１−２.遅い！！

続いて「遅い」という書き込みです。

ソフトバンク光また謎の低速現象。。。
こんなんじゃゲームできんって💦
マジでプロバイダー変えようかなぁ。。。#ソフトバンク光#速度が出ない pic.twitter.com/eL81eSnu3b

— 兼業パンダ🐼 (@panda_chan777) January 14, 2022

こちら２つの書き込みは、「ソフトバンク光の通信障害で遅い！」というものです。

遅いと感じた場合には、ツイッターなどのSNSを確認してみるのも一つの方法ですね。

ソフトバンク光遅いんですけど。😥
遅いと検索しても、電源の入れ直しくらいしかない。チャット→オペレーターつながらない。コロナ禍で巣ごもりだから、マンションだと遅くなるのはわかるけど、ダイヤルアップみたいな写真が少しずつでてくるような状況はなんとかしてほしい。#ソフトバンク光 pic.twitter.com/oHCTroWaZU

— Joban Special Rapid (@e531joban) December 5, 2020

こちら２つの書き込みは、「原因が分からないけど遅い！！」というものです。

このような場合には、次で紹介する「乗り換え」が効果的かもしれません。

４.光BBユニットのIPv6対応でも速度が遅い！そんなときは

光BBユニットの導入やその他の対処方法を行ってもソフトバンク光の速度が改善しない場合には、「別の光回線に乗り換える」ことを検討しましょう。

ソフトバンク光は、光コラボなので回線はNTT東西のフレッツ光を利用しています。

光コラボの別のサービスへの乗り換えは手軽で費用も抑えられますが、フレッツ光以外の光回線に乗り換えると、より速度改善の可能性が高くなります。

NURO光

NURO光は、フレッツ光とは別の光回線を利用した高速ネットサービスです。

通信速度は、ソフトバンク光が1Gbpsなのに対してNURO光は２Gbpsと2倍です。また月額料金も割安で、さらにソフトバンク光と同様に「おうち割」が適用できるので、ソフトバンクスマホのユーザーには超おすすめです。

料金は次のとおりです。

＜NURO光の料金＞

NURO光はこのように、2Gbpsの高速通信なのに戸建てプランもマンションプランも割安な料金設定(一般的には戸建て5,200～5,400円、マンションは4,200円程)です。

さらに「NURO光でんわ（北海道・関東：月額550円／税込、東海・関西・中国・九州 330円／税込）」と「ホワイトコール24（料金無料）」の加入を条件に、ソフトバンクスマホとのセット割「おうち割」が適用できますので、ソフトバンクスマホの利用者には超おすすめの回線となっています。

また、開通工事費がキャンペーンで実質無料になるのも魅力です。

ただし、サービス提供エリアが比較的狭いのとマンションタイプはほとんど引けないのが残念です。

＜NURO光のサービス提供エリア＞

北海道エリア：北海道

関東エリア：東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬

東海エリア：愛知・静岡・岐阜・三重

関西エリア：大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良

中国エリア：広島・岡山

九州エリア：福岡・佐賀

引用元：NURO光

auひかり

auひかりは、主にKDDI独自の光ファイバー網を使った光回線です。速度は大都市圏の一部で５Gbpsや10Gbpsの超高速サービスを提供していますが、多くの地域では１Gbpsが一般的です。

サービス提供エリアは、東海・関西地域以外はエリア内となっていますので、ほぼ全国的と言えます。

またauひかりでは、auスマホとのセット割「auスマートバリュー」が適用できます。そのため、auスマホのユーザーやauスマホに乗り換えを検討している人におすすめの光回線です。

＜auひかりの料金＞

auひかりもキャンペーンにより工事費が実質0円になるので、初期費用を抑えることができます。

そして戸建てプランの場合、３年目以降は5,390円とかなり割安な料金になるのも魅力の一つです。

電力系光回線

西日本（東海・関西・四国・中国・九州）エリアにお住まいならば、電力系光回線もおすすめです。

こちらもフレッツ光とは異なる独自の光回線網を利用しているので、通信速度の評判は良好です。

また、電力系光回線は親会社が電力会社ですので、安心感・信頼性ともに高くなっています。

＜電力系光回線の料金など＞

５.まとめ

ソフトバンク光は、そもそも決して遅い光回線ではありません。

筆者自身ソフトバンク光を利用していますが「遅い」と感じたことはなく、ストレスも感じません。

「光BBユニット」による高速接続「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4」の恩恵は大きく、一般的にネットが混雑する夜の時間帯でも快適です。

しかし一方で、ソフトバンク光の速度がどうしても速くならない場合は、回線を乗り換えるしかありません。

乗り換え先のおすすめで紹介した光回線は、どれも実績と信頼性のある大手事業者のものばかりです。もし、この記事によりインターネットが快適に利用できるようになったならば、大変嬉しく思います。

最後に・・・ブログで解決出来ないこともあるかと思います。

そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのもいいですね。

ちなみにここなんかおすすめです。↓

筆者も利用したことがある窓口ですのでぜひご利用ください！