
フレッツ光を法人として利用する時、例えばプランや契約内容、オプションなどで個人の場合とで何が違うのかって気になりますよね。
また、ビジネスで使うのであれば信頼性やサポートの面もしっかりとしたものを選びたいものです。
かといって、月額数万円もする本格的なビジネスプランではコストがかかり過ぎます。
今回はそんな方にとって「ちょうど良いバランス」のフレッツ光法人向けサービスとはなにか、個人契約との違いを見ながらお話ししようと思います。
目次
1. フレッツ光 法人向けサービスとは
それでは、フレッツ光の法人向けサービスについて詳しくお話ししていこうと思います。
1−1. 料金サービス詳細
フレッツ光の法人向けプランはNTT東日本とNTT西日本で異なり、さらにそれぞれ戸建て用とマンション用、そして法人用がありますので、ひとつひとつ確認してみます。
1-1-1. NTT東日本の場合
NTT東日本では戸建てでもマンションでも、通信速度が10Gbpsと高速で使い放題の「クロス」、1Gbpsで使い放題の「ギガ」、100~200Mbpsで使い放題のプランと100Mbpsで従量制の「ライト」の計4種類があります。
これらは個人契約の場合と全く同じプランで法人でも利用できますが、法人契約の場合にはこの他に「プラリオ」と「ビジネスタイプ」も選べます。
<戸建てプラン>
プラン名 | 速度 | 利用料 | |
---|---|---|---|
クロス | 10Gbps | 5,100円 (税込5,610円) | |
ネクスト ギガファミリー・ スマートタイプ | 1Gbps | 4,700円 (税込5,170円) | WiFi無線LANルーター付き |
ネクスト ファミリー・ ギガラインタイプ | 1Gbps | 4,700円 (税込5,170円) | |
ネクスト ファミリー・ ハイスピードタイプ | 受信:200Mbps 送信:100Mbps | 4,500円 (税込4,950円) | |
ネクスト ファミリータイプ | 受信:100Mbps 送信:100Mbps | 4,500円 (税込4,950円) | |
ネクスト ライトプラス | 100Mbps | 3,800円~5,500円 (税込4,180円~6,050円) | 3,000MBまで定額、 10,000MB以上上限額 |
ネクスト ライトファミリー タイプ | 100Mbps | 2,800円~5,800円 (税込2,800円~6,380円) | 200MBまで定額、 1,200MB以上上限額 |
<マンションプラン>
プラン名 | 速度 | 利用料 | |
---|---|---|---|
クロス | 10Gbps | 5,100円 | |
ネクスト ギガマンション・ スマートタイプ | 1Gbps | 3,050円 (税込3,355円) ~ | WiFi無線LANルーター付き |
ネクスト マンション・ ギガラインタイプ | 1Gbps | 3,050円 (税込3,355円) ~ | |
ネクスト マンション・ ハイスピードタイプ | 受信:200Mbps 送信:100Mbps | 2,750円 (税込3,025円) ~ | |
ネクスト マンションタイプ | 受信:100Mbps 送信:100Mbps | 2,750円 (税込3,025円) ~ | |
ライトマンションタイプ | 100Mbps | 2,800~5,800円 (税込2,800円~6,380円) | 200MBまで定額、 970MB以上上限額 |
<法人向けプラン>
プラン名 | 速度 | 利用料 | |
---|---|---|---|
ネクスト プライオ10 | 1Gbps | 41,100円 (税込45,210円) | 10Mbpsの帯域優先あり |
ネクスト プライオ1 | 1Gbps | 20,000円 (税込22,000円) | 1Mbpsの帯域優先あり |
ネクスト ビジネスタイプ | 1Gbps | 41,100円 (税込45,210円) |
特に法人向けプランの「プラリオ」は、一定量まで優先して通信させる通信方式の「帯域優先」があるプランで、その優先幅は10Mbpsと1Mbpsの2種類があります。
また「ビジネスタイプ」は、帯域優先はないものの24時間365日の保守対応など法人向けのオプションを利用できるプランになっています。
なお、初期費用は個人用と同額で、「契約料」と「工事費」合わせて戸建と法人向けが18,800円(税込20,680円)、マンションが15,800円(税込17,380円)となっています。
1-1-2. NTT西日本の場合
NTT西日本も東日本と似たような形で、戸建て・マンションともに通信速度が10Gbpsと高速で使い放題の「クロス」、1Gbpsで使い放題の「ギガ」、100~200Mbpsで使い放題のプランと100Mbpsで従量制の「ライト」の計4種類があります。
そしてNTT西日本の場合、法人契約専用のプランは「ビジネスタイプ」だけとなっています。
<戸建てプラン>
プラン名 | 速度 | 利用料 | |
---|---|---|---|
クロス | 10Gbps | 5,100円 (税込5,610円) | |
ネクスト ギガファミリー・ スマートタイプ | 1Gbps | 4,700円 (税込5,170円) | WiFi無線LANルーター付き |
ネクスト ファミリー・ ギガラインタイプ | 1Gbps | 4,700円 (税込5,170円) | |
ネクスト ファミリー・ ハイスピードタイプ | 受信:200Mbps 送信:100Mbps | 4,500円 (税込4,950円) | |
ネクスト ファミリータイプ | 受信:100Mbps 送信:100Mbps | 4,500円 (税込4,950円) | |
ネクスト ライトプラス | 100Mbps | 3,800~5,500円 (税込4,180円~6,050円) | 3,000MBまで定額、 10,000MB以上上限額 |
ネクスト ライトファミリー タイプ | 100Mbps | 2,800~5,800円 (税込2,800円~6,380円) | 200MBまで定額、 1,200MB以上上限額 |
<マンションプラン>
プラン名 | 速度 | 利用料 | |
---|---|---|---|
クロス | 10Gbps | 5,100円 (税込5,610円) | |
ネクスト ギガマンション・ スマートタイプ | 1Gbps | 3,050円 (税込3,355円) ~ | WiFi無線LANルーター付き |
ネクスト マンション・ ギガラインタイプ | 1Gbps | 3,050円 (税込3,355円) ~ | |
ネクスト マンション・ ハイスピードタイプ | 受信:200Mbps 送信:100Mbps | 2,750円 (税込3,025円) ~ | |
ネクスト マンションタイプ | 受信:100Mbps 送信:100Mbps | 2,750円 (税込3,025円) ~ | |
ライトマンションタイプ | 100Mbps | 2,800~5,800円 (税込2,800円~6,380円) | 200MBまで定額、 970MB以上上限額 |
<法人向けプラン>
プラン名 | 速度 | 利用料 | |
---|---|---|---|
ネクスト ビジネスタイプ | 1Gbps | 37,100円 (税込40,810円) |
特に法人向けプランの「ビジネスタイプ」はNTT東日本と同様に、帯域優先はないものの24時間365日の保守対応など法人向けのオプションを利用できるプランになっています。
なお、初期費用もNTT東日本と同額で、「契約料」と「工事費」合わせて戸建と法人向けが18,800円、マンションが15,800円となっています。
1−2. プロバイダ
プロバイダについては、法人契約ができないプロバイダもいくつかありますが、料金は基本的に個人用のものと変わりありません。
代表的なプロバイダの料金は次の通りです。
プロバイダ | 戸建 | マンション |
---|---|---|
Yahoo!BB光フレッツコース | 1,200円 (税込1,320円) | 950円 (税込1,045円) |
OCN | 1,100円 (税込1,210円) | 900円 (税込990円) |
So-net | 1,200円 (税込1,320円) | 900円 (税込990円) |
BIGLOBE | 1,200円 (税込1,320円) | 1,200円 (税込1,320円) |
楽天ブロードバンド | 1,200円 (税込1,320円) | 950円 (税込1,045円) |
Plala | 1,200円 (税込1,320円) | 950円 (税込1,045円) |
このようにプロバイダの料金も戸建で1,200円程度、マンションで900円程度となっています。
そしてプロバイダでの法人と個人の違いですが、法人の場合プロバイダによっては「請求書を毎月無料で受け取れる」、「個人契約では利用できない口座振替や銀行振込での支払いが可能になる」といった対応をとってくれます。
また、契約を法人名義にできることや見積もりを出してもらえることも、法人契約の特徴です。
プロバイダはたくさんあり、特徴などに違いがあるため、選ぶ際には悩むと思います。
インターネットの無料相談窓口では、多くのプロバイダのなかから利用目的に合ったおすすめのプロバイダについてアドバイスや提案をしてくれます。プロバイダ選びも安心して相談することができますよ。
無料の相談窓口については次のとおりです。
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1−3. 法人向けオプションサービス
フレッツ光には法人向けのオプションサービスがあります。それぞれ見てみましょう。
1-3-1. フレッツ光 24時間出張修理オプション
このオプションは、通常9時から17時までの保守対応時間を24時間に拡大できるサービスです。
初期費用は無料、月額利用料はプランによりますが2,000~3,000円となっています。
オプション自体は個人でも利用できますが、法人の場合には特に必要性が増すと思われ、例えば夜間~早朝にも故障受付をしてほしい、日中帯に修理作業への立会いなどができないといったケースにおすすめです。
なお、NTT東日本の「プライオ」の場合には、このオプションが標準で組み込まれています。
1-3-2. ひかり電話オフィスA(エース)
このオプションは、最大300チャネルの同時通話ができ、最大7,000番号が利用できる法人向けのIP電話サービスです。
今使っている電話番号がそのまま使え、ナンバー・ディスプレイなど便利な付加サービス利用することができます。
月額基本料は1,100円からとなっており、通話料金プランも使い方に応じて複数ある中から選べます。
また、同一契約者名義の複数事業所で利用している場合には、グループ登録することで登録した回線間の音声通話を無料にできます。
1-3-3. ひかり電話オフィスタイプ
このオプションは、最大8×3チャンネルの同時通話ができ、最大32種の番号が利用できるIP電話サービスです。
月額基本料は1,300円(税込1,430円)、通話料は全国一律3分8円となっています。
ほとんどのケースでA(エース)の方がお得になるため利用する機会は少ないかもしれませんが、A(エース)では利用できないFAXお知らせサービスが利用できることがメリットです。
1-3-4. VPNサービス
NTTでは、物理的には同一回線でも暗号化することで仮想的に専用回線にできる「VPNサービス」を提供しています。
しかもNTTのVPNサービスはインターネットVPNとは異なり、フレッツ光回線網上に限定されるため、インターネットVPNよりもさらにセキュアなネットワークになっています。
フレッツ光のVPNサービスには「フレッツ・VPNワイド」と「フレッツ・VPNプライオ」、「フレッツ・VPNゲート」の3種類があります。
「フレッツ・VPNワイド」は離れた複数の拠点の間で安く簡単にVPNを構築できるサービスで、各拠点間のやり取りができ、拠点数に応じて費用が異なります。
「フレッツ・VPNプライオ」は帯域優先機能があり、大容量・リアルタイム性の高いVPNネットワークが構築できるサービスで、映像配信や医療用の重要データなどのやり取りが主な利用用途です。
「フレッツ・VPNゲート」は本社と各拠点それぞれを1対1で結ぶ形のVPNで、広域的な情報システムの構築や、リモートワーク用のネットワーク構築に利用します。
利用目的に応じてセキュアなネットワークが組めるフレッツ光のVPNサービスは、ビジネスにとても役に立つと言えます。
1-3-5. オフィスまるごとサポート/オフィスネットおまかせサポート
「オフィスまるごとサポート(NTT東日本)」、「オフィスネットおまかせサポートサービス(NTT西日本)」は、次のようなサービスを受けることができます。
1-3-5-1. セキュリティ事故予防
IT管理サポートツールをインストールするだけで、セキュリティ事故予防を簡単に実現できます。
例えば、情報漏洩などの事故につながるPCやネットワークの危険な利用を防止し、セキュリティホールやウイルス対策漏れなど、社内のPCやネットワークにセキュリティの弱点がないかチェックしてくれます。
1-3-5-2. 社内セキュリティチェック
社内のパソコンやネットワークのセキュリティにウィークポイントがないかチェックしてくれます。
1-3-5-3. トラブル対応&ヘルプデスク
いざという時のトラブルやPC、Wi-Fi、各種ソフトウェアの使い方などの困りごとを専門スタッフによる電話サポートや遠隔サポートを月5回または10回まで利用できます。
2. フレッツ光 個人プランとの違い、メリット・デメリットは何?
これまでのことを踏まえてフレッツ光の法人契約と個人契約の違いをまとめてみました。
2-1. 法人契約のメリット
まずは個人契約と違う法人契約のメリットから見てみましょう。
2-1-1. 法人向けプランが選べる
一つ目は「法人向けのプランが選べる」ことです。
前述したように、法人向けプランとしてNTT東日本では「プライオ」と「ビジネスタイプ」を、NTT西日本では「ビジネスタイプ」を選ぶことができます。
特にプライオは帯域優先が付いているため、混雑する曜日・時間帯でも他よりも高速な通信が可能です。
2-1-2. 法人向けオプションが利用できる
二つ目は「法人向けオプションが利用できる」ことです。
法人向けオプションにはひかり電話や24時間修理出張オプション、VPNサービスなどがあり、ビジネスの内容によって便利なものが揃っています。
うまく利用すれば個人向けで契約するよりも費用が抑えられ、セキュリティが上がるなどのメリットがあります。
2-1-3. 申し込み先によっては多額のキャッシュバックも
見落としがちですが法人向けと個人向けでは、ネット代理店で申し込んだ場合のキャッシュバック金額が大きく違います。
個人向けでは、5,000円~10,000円程度のキャッシュバック金額です。しかし、法人向けではひかり電話A(エース)の加入や指定プロバイダなどのキャッシュバック条件はありますが、多いところだと50,000円程度のキャッシュバックをもらうことができます。
初期費用などはこれで賄えてしまいますね。
2−2. 法人契約のデメリット
次に法人契約のデメリットについてです。
2-2-1. 契約に必要な書類の準備が必要
法人契約でデメリットと言えるものはあまりないのですが、強いて言えば契約する際の書類準備が個人よりも面倒という点です。
詳しくは後で解説しますが、法人契約に必要な書類は主に「法人登記簿謄本」で、入手するためには法務局で入手する、または郵送/オンラインで請求するといった手間が掛かります。
その分だけ法人契約は面倒ということですが、ただこれ以外で目立ったデメリットはありません。
3. フレッツ光法人プランの申し込み方法 開通手順
続いて法人プランの申し込み・開通手順を見てみましょう。
実は法人用と言っても、開通手順や期間は個人用とあまり変わりません。
例えば開通期間でいうとNTTの公式サイトでのアナウンスによれば、法人でも個人でも一般的な開通までの期間は3週間程度です。
しかし開通手順では一部法人ならではのポイントもありますので、流れを確認してみましょう。
3−1. 事前準備
まず、法人向けサービスの申込みに必要な書類を準備します。
株式会社など法人の場合は「法人登記簿謄本」、SOHOや商店などの個人事業者の場合は税務署へ提出する「個人事業の開業・廃業届出書」のコピーが必要となりますので、事前に準備をしておきます。
さらに、スムーズな申込みを行えるようにするため、申込前の準備として、プロバイダやオプションサービスを予め決めておきます。フレッツ光の法人向けサービスでは、電話相談によるアドバイスを受けることができますので、これを利用すると便利ですね。
3−2. 申込み
準備が終わりましたら、NTTに申し込みます。申込みには24時間対応しているWeb受付が便利です。
NTT東日本のWeb受付窓口
(URL https://flets.com/application/)
NTT西日本のWeb受付窓口
(URL https://hikari-n.jp/business/form-entry/)
申込後にNTTからメールや電話で連絡がありますので、ここで工事日などを決めます。
3−3. 開通工事と機器の設定
工事予定日に開通工事が実施されます。これでフレッツ光が開通します。開通工事後は、NTTやプロバイダから事前に届いた書類をみて、機器の設定をします。これでインターネットやひかり電話などが利用できます。
なお、設定が不安な方には「セットアップサービス」というサポートサービスが用意されていますので、これに申し込んでおけば開通工事と同時に初期設定をしてくれますので安心ですね。
(参考URL https://flets.com/osa/setup/s_outline.html)
4. フレッツ光法人のよくある質問
最後にフレッツ光の法人契約について、よくある質問をまとめてみました。
4−1. 個人事業主は法人契約ができるの?
個人事業主はフレッツ光の法人契約ができます。
もし「法人登記簿謄本」がない場合には、「個人事業 開業廃業届で申請書」を税務署から取得すればOKです。
4−2. 移転時に費用は掛かるの?
移転の際には移転先での開通工事として、移転時工事費が掛かります。
ただし移転時工事はキャンペーンによって割引がされ、戸建ての場合には9,000円、マンションの場合には7,500円となっています。
4−3. 光電話の回線数
フレッツ光の法人向けひかり電話のサービスには「オフィスA」と「オフィスタイプ」の2種類があり、オフィスAの回線数は最大300、オフィスタイプは最大24となっています。
4−4. 未納や滞納をするとどうなる?
未納とは支払期限まで料金を支払わないことを言いますが、未納の場合にはインターネットが利用できなくなります。
この場合の復旧方法は2通りあり、「NTTファイナンスに連絡し支払いをする」方法と「NTTファイナンスに支払予定日を連絡する」方法です。
つまり支払いを済ませられなくても支払予定日を伝え了承を貰えれば、インターネットが復旧できるということです。ただし期日を過ぎても支払いがない場合には、もちろん止まってしまいます。
滞納は未納を続けている状態を言いますが、3ヶ月の滞納で契約は強制的に解除されます。
再度利用するには新規契約が必要ですが、強制解約後は申し込んでも審査が通らず契約できない状態になるのですぐには再契約できません。
5. まとめ
以上フレッツ光の法人契約の、プラン・料金やオプション、個人契約との違いやメリット・デメリット、契約の流れとよくある質問について解説しました。
個人契約でもそうなのですが、法人契約だとなおさらフレッツ光のプラン選びやプロバイダ選びには慎重になってしまいがちです。
そんな時にはインターネットの無料相談窓口に相談してみてください。プランからプロバイダ、オプションに至るまで、状況に合った最適なアドバイスをしてくれます。
きっと相談してよかったと思えるはずですよ。
最後に・・・ブログで解決出来ないこともあるかと思います。
そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのもいいですね。
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