最近のマンションでは、インターネット回線が標準装備されている物件も多数あるようですね。このようなマンションの場合、インターネットの契約などの面倒な手続きは、マンションの契約と一緒にできますので、簡単で、手間いらずで、魅力的ですね。
さらに、マンションに装備されているインターネットの月額料金は、普通の光回線より割安だったり、管理費にインターネットの料金が含まれていて、実質0円で利用できたりもしますので、お得に利用できます。
しかし、このように割安なマンション専用インターネット回線の場合、
- セキュリティが甘く、サイバー攻撃に弱い
- 「v6プラス」のような高速接続サービスがなくて、通信速度が遅い
などの問題のあるインターネット回線もあります。
今回は、マンション専門のインターネット回線「ファイバービット」についてお話しようと思います。
ファイバービットのユーザーはもちろん、マンションへの引っ越しを検討している人や、自宅マンションのインターネットが遅くて困っている人にとっては必読ですよ!
- 「光コラボに変えた途端、速度が不安定になった」
- 「今のネット環境ではオンラインゲームが楽しめない!」
- 「夜のピークタイムが非常に遅い!」
目次
1. ファイバービットとは
ファイバービットとは、エフビットコミュニケーションズ(株)が運営しているマンション向けのインターネット回線です。
回線については、マンションまで光ファイバーを引き込み、各マンション居室にはLANケーブルや電話線(VDSL)で配線をします。
<イーサネットタイプのイメージ>
<VDSL方式のイメージ>
通信速度は、
- イーサネットタイプが最大100Mbps~最大1Gbps
- VSDLタイプが最大100Mbps
となります。
運営会社のエフビットコミュニケーションズ(株)は昭和39年から創業している会社で、京都に本社を構えており、資本金4億25百万円、従業員数165人(2019年6月現在)の企業です。
業務内容は、ファイバービットの他に、
- プロバイダ事業
- 小売電気事業
- ガス小売事業
- マンションなどを対象とした電力一括契約事業
- メガソーラー事業
- CATV事業
などのサービスを提供しています。
1−1.ファイバービットの料金詳細
ファイバービットの料金については、2つの加入方式があり、
- 任意加入方式
→入居者ごとに個別に契約する方式で、料金は個別に請求されます。 - 一括加入方式
→マンション全体で一括契約する方式で、マンション全体で契約することで、利用者の料金をより安く利用することができます。
このため、一括加入方式の料金は、契約しているマンションなどにより違ってきます。
具体的な料金詳細は次のとおりです。
<新築マンション・任意加入方式(イーサネットタイプ)>
初期費用 | 加入料 | 2,000円 (税込2,200円) |
月額費用 | 接続料 | ~2,980円 (税込3,278円) |
<既築マンション・任意加入方式(イーサネットタイプ)>
初期費用 | 加入料 | 5,000円 (税込5,500円) |
工事費用 | 14,800円 (税込16,280円) 工事費1万円引きキャンペーン実施中! | |
月額費用 | 基本利用料金 | 3,680円 (税込4,048円)~ |
<既築マンション・任意加入方式(VDSLタイプ)>
初期費用 | 加入料 | 5,000円 (税込5,500円) |
工事費用 | ~8,000円 (税込8,800円) | |
月額費用 | 基本利用料金 | 3,280円 (税込3,608円)~ |
モデム費用 | 300円 (税込330円)~ | |
月額合計 | 3,580円 (税込3,938円) |
このように、新築マンションの料金は2,980円と割安ですが、既築マンションでは、イーサネットタイプで3,680円~、VDSLタイプで3,580円と、一般的な光コラボのマンションプラン(例えば、OCN光3,600円、ぷらら光3,600円)と同じ価格帯ですね。
1−2.ファイバービットの速度調査
2020年4月時点でのファイバービットの通信速度がどのようになっているか、通信速度測定サイト「みんなのネット回線速度(サイトURL https://minsoku.net/)」の「通信速度レポート」を見ていこうと思います。
(参考URL https://minsoku.net/speeds/optical/services/fiber-bit)
このように、ファイバービットの場合、ネットが混雑する夕方の時間帯に下り4.68Mbpsと大変厳しい速度低下が起きています。
このことにより、原因の一つとして、まず考えられることは、ユーザーの接続数やデータ量が、マンション内の設備かファイバービットのプロバイダ設備などのキャパシティを超えてしまっている可能性がありそうですね。
1−3.ファイバービットの解約違約金や工事費、初期費用等
ファイバービットの初期費用については、次のとおりです。
<新築マンション・任意加入方式(イーサネットタイプ)>
初期費用 | 加入料 | 2,000円 (税込2,200円) |
工事費 | なし |
<既築マンション・任意加入方式(イーサネットタイプ)>
初期費用 | 加入料 | 5,000円 (税込5,500円) |
工事費用 | 14,800円 (税込16,280円) 工事費1万円引きキャンペーン実施中! |
<既築マンション・任意加入方式(VDSLタイプ)>
初期費用 | 加入料 | 5,000円 (税込5,500円) |
工事費用 | ~8,000円 (税込8,800円) |
このように、新築マンションには工事費はありませんが、既築マンションには、インターネットの配線などの追加工事があるため工事費が発生しています。
ファイバービットの解約違約金については、公式サイトにもSNSやヤフー知恵袋などのQ&Aサイトにも記載がありませんでした。
このため、断言はできませんが、ファイバービットには、最低利用期間も解約違約金も無いかもしれません。
1−4.ファイバービットが通信障害になっている理由とは
ファイバービットは2019年10月2日から1ヶ月程度の大規模で長期間の通信障害を起こしてしまいました。
この通信障害についてファイバービットからのアナウンスによると、原因は外部からのDDoS攻撃で、マンションの共有部設置機器を交換することで対処したようです。
DDoS攻撃とはサイバー攻撃の一種で、
- コンピューターシステムへの不正侵入
- プログラムの破壊
- データ改ざん
といった行為をする攻撃者が、複数の一般コンピューターを乗っ取って行います。
他人のコンピューターを乗っ取りサイバー攻撃に利用することを「踏み台」といいますが、この踏み台行為を行うため、攻撃を受けたウェブサイトやサーバーは、サイバー攻撃の仕掛け人を割り出すことが難しいという特長があります。
また、DDoS攻撃で受ける大量のアクセスは、通常のアクセスと見分けがつきないことから、DDoS攻撃で受けるアクセスだけを、選択して排除することが難しいという特長もあります。
このDDoS攻撃への対策としては、
- 攻撃元コンピューターのIPアドレスを特定して、そのIPアドレスからのアクセスを遮断する方法
- 主にサイバー攻撃は海外から行われるものが多く、アクセスを国内だけにしぼってしまう方法
- DDoS攻撃対策ツールやDDoS攻撃対策が実装された機器を導入する方法
ただし、ツールや機器の導入にはコストがかかってしまうのですが、効果は高いようです。
2. ファイバービットの評判と口コミ
ファイバービットについて、SNSなどのインターネット上にアップされている評判や口コミ情報を調べてみましょう。
2−1.良い評判
今また、どうですか?#ファイバービット#Fbit pic.twitter.com/ahpjiUFx9i
— あしゅりー (@ashley5255) March 20, 2020
この情報によると、下りで12.5Mbpsの速度が出ているようですね。決して速くはありませんが、You TubeなどのHD動画は視聴できそうですね。
そうなんです。
うちのマンションも多数ある中でファイバービット契約がが1番安かったです。
団体契約でも2600円でインターネットを繋げるなんて他にないですよね— chibita (@chibita04228161) October 15, 2019
料金についての情報です。ファイバービットの料金は他社と比べて一番安いようですね。この口コミ情報によると、月額2,600円のマンションや、それよりも安いマンションもあるようですね。
https://twitter.com/taruru2015/status/1185599432693342208
こちらも料金についての情報です。このマンションでは、ファイバービットだけではなく、「eo光」「フレッツ光や光コラボ」が選べるようですが、ファイバービットと契約しています。ファイバービットの魅力はやはり他社を圧倒している料金の安さですね。
2−2.悪い評判
通信速度についての情報です。1Mbpsを切ったようです。これでは、動画はもちろん、Webサイトの閲覧も厳しそうですね。
ファイバービットがヤバ遅。何度経路変更してもこれ。この遅さで有料はありえない。 pic.twitter.com/vM9w4WeLV6
— Sae⭕wa M (@saeOwam) March 11, 2020
こちらも通信速度についての情報です。下りが0.03Mbpsとなっています。これは、格安SIMよりも遅く、厳しい速度ですね。
そんな日々の果てついに…我がマンション、ファイバービットやめるってよ。なお知らせがきてしまいました。新しいプロバイダーは速度が今以上に上がるらしいし、現状を思えば良いことなのでしょうけど……メルアドからHPのサーバーも全てファイバービットのお世話になっている身としては…困る;
— ルナレナ (@lunalena073) November 25, 2019
このマンションでは、ファイバービットをやめて、別の回線に乗り換えるようですね。やはり、速度が遅いという状況は、インターネット回線にとって致命的な問題ですね。
2−3.まとめ
ネットを調べた結果、ファイバービットの魅力は、他社を圧倒する料金の安さでした。
ただし、通信速度が遅いなどの評判も多数ありましたので、料金と速度のバランスでファイバービットを選ぶか否かを判断した方が良いみたいですね。
3. ファイバービットが遅い!通信障害の対処法とは
ファイバービットが通信障害などで遅い場合の対処法について見ていきましょう。
3−1.スマホのテザリング機能を使う
とりあえずスマホのテザリング機能を予備回線として、通信障害で遅くなっている期間をやり過ごすというのが最も簡単な対処法ですね。
ただし、スマホの場合、ギガを使いすぎると通信制限がかかってしまう場合がありますので、注意が必要ですね。
3−2.違約金がかからないレンタルポケットWi-Fiや格安SIMのデータプランと契約する
最近話題の○○Wi-Fiなどで、最低利用期間と違約金がかからないプランを契約し、ファイバービットの速度が回復したらWi-Fiを解約するという方法もあります。
ただし、月額料金が3,000円~4,000円程度かかってしまいます。
また、格安SIMのデータプランなら、月額料金も安く、最低利用期間も違約金もありません。
ただし、昼時や夕方などの時間帯で速度低下が起こる場合があります。また、モバイルWi-Fiルーターを自分で用意する必要がありますので注意が必要です。
3−3.インターネット回線を乗り換える
通信障害発生時だけではなく、常に通信速度が同じ場合は、根本的な解決策として、ファイバービットから他社インターネット回線に乗り換える方法があります。
マンションによっては、ファイバービットだけではなく、他社のインターネット回線も利用できる場合があります。
そして、他社回線へ乗り換えると月額料金は高くなりますが、通信速度などについて大きく改善する可能性が高くなります。
4. ファイバービットから乗り換える場合の注意点
ファイバービットから他社の光回線に乗り換える場合、【居住しているマンションが他社の光回線に対応しているか】について注意と確認が必要です。
他社回線に対応していれば、ファイバービットを解約して別の光回線に乗り換えることが可能です。
また、【マンションが他社の光回線に対応していない】場合であっても、月額料金は高くなりますが、光回線の一戸建てプランを自分の部屋に引き込むという方法もあります。
しかしこの場合、次のような注意点があります。
- 自室に光ファイバーを引き込むために、エアコンダクトなどに「穴あけ工事」などが必要になります
→マンションの管理会社やオーナーなどに許可をもらう必要があります。 - 住んでいるマンションの位置や部屋の階数などにより、光ファイバーを引き込めない場合がある
→インターネット回線事業者に事前に確認しておきましょう
このように、光回線が引けない場合は、「ソフトバンクエアー」などの工事が不要な据え置き型Wi-Fiに乗り換える方法もあります。
ソフトバンクエアーでは、ソフトバンクの電波を使っているため、工事が不要で、Wi-Fiルーター(エアーターミナル)をコンセントにさすだけですぐに使えます。
また、スマホがソフトバンクの場合、スマホとのセット割「おうち割光セット」が適用できますので、大変お得です。
※「おうち割光セット」とは、スマホの料金が月額最高1,000円割引になり、最大10回線まで割引が適用できますので、家族が多いほどドンドンお得になる大変お得なセット割です。
ここまで見てきたとおり、マンションでインターネット回線を乗り換えるためには、たくさんの注意点と複雑な手続きが必要になってしまいます。
「どのインターネット回線に乗り換えることが可能なのか?」
「どのインターネット回線がお得なのか?」
これを一人だけで調べて選んで契約することはとても大変です。
そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのも「あり!」ですね。
ちなみにここなんかおすすめです。↓
無料インターネット相談窓口「ネット回線コンシェルジュ」はこちら
筆者も利用したことがある窓口ですのでぜひご利用ください!
5. まとめ
ファイバービットは、月額料金が2千円台で利用できますので、一般的な光コラボより500円~1,000円ぐらい割安になります。
また、ファイバービットとマンション全体が一括契約しているような場合は、さらに安くなるか、場合によっては管理費に含まれ、実質0円で利用できる場合もあります。
一方、通信障害の発生や通信速度が遅いなどのデメリットもあるようです。
今回は、通信障害での対処法や、速度が遅い場合の解決方法などについて詳細に検証してみました。
最後に・・・ブログで解決出来ないこともあるかと思います。
そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのもいいですね。
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- 「NTTかと思って契約したら違う会社だった」
- 「絶対に変えないといけないような勧誘だった」
- 「フレッツ光からコラボに移行して速度が遅くなった」