光コラボ事業者といえば、プロバイダ事業者やケータイ大手3キャリアの活躍が目立つところです。そして、家電量販店では、既に存在している光回線を売るための窓口という、ネットの販売代理店の業務をしていました。
しかし、いくつかの家電量販店は、自らが光コラボ事業者となり、自社ブランドの光コラボを売っていく販売方法に転換しました。
例えば、大手家電量販店の「ビッグカメラ」では「ビッグ光」、「エディオン」では「エディオン光」、「ノジマ」では老舗インターネット回線事業者の「ニフティ」を買収しました。
どの家電量販店も、これから流行していくと言われている「IoT」と「IoT」に対応した電化製品の未来を見越して光コラボ事業に参入しているようです。さて、今回は、埼玉県を中心に店舗を構える家電量販店「デンキチ」が展開している光コラボ「デンキチ光」についてお話しようと思います。
目次
1. デンキチ光とは?
デンキチ光とは、埼玉県を中心に店舗を構える中堅家電量販店デンキチが展開する光コラボです。プロバイダがセットされているタイプではなく、光回線のみの提供となります。
通信速度はフレッツ光を使っていますので、通信速度は1Gbpsと高速です。サービス提供エリアは、NTT東日本のエリアですので、
「北海道,青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県,茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県,新潟県,山梨県,長野県」
で利用できます。
1−1.デンキチ光の料金詳細まとめ
デンキチ光の料金などは次のとおりです。
項目 | 戸建て | マンション |
---|---|---|
月額料金(税込) | 4,950円 | 3,520円 |
この料金は回線だけの料金ですので、実際にかかる月額費用は、この金額にプロバイダ料金を加えたものになります。
回線名 | 項目 | 料金(税込) | |||
---|---|---|---|---|---|
戸建て | マンション※ | ||||
タイプ2 | タイプ1 | ミニ | |||
デンキチ光 | - | 4,950円 | 3,520円 | ||
フレッツ光 | 30ヶ月まで | 5,060円 | 3,245円 | 3,685円 | 4,345円 |
31ヶ月以降 | 5,390円 | 3,465円 | 3,905円 | 4,565円 | |
ドコモ光 | 単独タイプ | 5,500円 | 4,180円 | ||
Marubeni光 | 2年契約 | 5,060円 | 3,135円 | 3,575円 | 4,235円 |
3年契約 | 4,675円 | 不明 | 3,190円 | ||
4年契約 | 4,675円 | 不明 | 3,190円 |
※マンションのミニは4~7戸、プラン1は8~15戸、プラン2は16戸以上の集合住宅です。
このように、デンキチ光は、最安とはいえないけれど、フレッツ光より少し安めな料金設定になっているようですね。ただし、マンションプランについては、集合住宅の戸数によってはフレッツ光の方が安い場合もありますね。
項目 | 戸建て | マンション |
---|---|---|
契約料 | 800円 | 800円 |
工事費 | 18,000円 | 15,000円 |
合計(税込) | 20,680円 | 17,380円 |
項目 | 戸建て | マンション |
---|---|---|
契約料(税込) | 1,980円 | 1,980円 |
フレッツ光工事費残債 (税込) | 0円~19,800円 | 0円~16,500円 |
デンキチ光の初期費用で注意する点は、転用で契約する場合、今使っているフレッツ光の工事費残債を一括で支払う必要があることです。このため、フレッツ光の工事費残債の金額が多い場合、転用でもデンキチ光の初期費用は高額になる場合があります。
1−2.デンキチ光の速度は早い?
デンキチ光は、NTT東日本のフレッツ光回線をそのまま使っていますので、回線速度はフレッツ光と同じです。このため、契約するプロバイダによって通信速度が変わってきます。
1−3.デンキチ光の違約金や解約の手続きまとめ
デンキチ光の違約金は、戸建て・マンションともに9,500円(不課税)で、光コラボとしては一般的な金額です。そして、契約期間は2年で自動更新契約がありますので、更新月以外での解約にはこの9,500円(不課税)の違約金がかかります。
これ以外に、プロバイダも解約する場合はプロバイダの違約金がかかりますので注意が必要です。また、工事費に残債がある場合は、一括請求される可能性もありますので、こちらも注意が必要です。
デンキチ光の一般的な解約方法は、公式サイトに記載がないので、「デンキチ光サービス及びリモートサービス契約規約」を確認したところ「当社所定の方法にて当社に届出る」とありますが、具体的には示されていませんでした。
(引用元URL https://www.denkichi.co.jp/wp/wp-content/themes/denkichi/pdf/hikari_service_remote.pdf)
次に、「初期契約解除制度」による契約解除という方法もあります。
この「初期契約解除制度」とは、契約書面の受領日を初日とする8日間が経過するまでは、電気通信事業者の合意なく利用者の都合のみにより契約を解除できる制度で、クーリングオフに似た消費者保護制度です。
この「初期契約解除制度」で契約解除をすることにより違約金を支払わなくて済みます。(既に開通している場合、工事費などは支払わなくてはなりません。)契約解除の方法も簡単で、契約解除する旨の書面を事業者に対して送付することによって契約解除ができます。
契約解除の方法も簡単で、書面を事業者に対して送付することによって契約解除ができます。なお、書面の発送方法は、普通郵便ではなく、書類が相手先に届いたことが確認できる「特定記録郵便」や「配達証明郵便」により発送しましょう。
なお、1人で契約解除の手続きをすることが不安な場合は、1人で悩まずに、相談窓口に相談しましょう。
窓口は次のとおりです。
<無料のインターネット回線相談「ネット回線コンシェルジュ」>
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2.デンキチ光の評判と口コミを調査
デンキチ光の評判と口コミについて、sns、ネット情報、利用者様の声からみていきましょう。
2−1.snsやネット情報から探ってみた結果
まだデンキチ光の知名度が高くないためなのか、Twitter上には情報がありませんでした。
また、ネット上の情報も、いくつかの光コラボ比較サイトに料金などの解説があるだけで、デンキチ光の評判については情報がみつかりませんでした。しかし、悪評も無いということは、デンキチ光のユーザーが概ね満足しているという可能性もありますので、情報がないことは、決して悪いことではありません。
2−2. デンキチ光実際の利用者様の声
snsやネット情報と同様に、デンキチ光の利用者様の声もありませんでした。しかし、特に不満の声もありませんでしたので、デンキチ光の利用者様はデンキチ光に概ね満足しているという可能性もありますね。
3. デンキチ光の料金詳細、評判や口コミから契約すべきか検証してみた
デンキチ光の料金詳細などの検証結果から、どんな人におすすめ出来て、メリットやデメリットについてもみていこうと思います。
3−1. デンキチ光をおすすめ出来る人はこんな人
デンキチ光は回線のみ提供していますので、プロバイダは自由に選ぶことが出来ます。また、戸建てプランとマンションプランの「ミニ」と「タイプ1」については、フレッツ光よりも安い料金設定となっています。
そして、契約期間が2年ということで比較してみると、マンションプランの「タイプ2」以外はMarubeni光よりもお得です。また、フレッツ光から転用する場合、デンキチ光契約の際に、フレッツ光の工事費残債が一括請求されますので、ここも大きなポイントです。
そこで、デンキチ光をおすすめ出来る人は次のとおりです。
- デンキチ光に転用する場合、フレッツ光の工事費残債が無いか少ない人
- プロバイダを自由に変更したい人
- フレッツ光に加入している場合、戸建てとマンションプランの「ミニ」か「タイプ1」に加入している人(「プラン2」の人はフレッツ光に加入し続ける方が料金はお安くなります。)
- スマホや格安SIMとのセット割を使わない人
3−2. デンキチ光のメリットデメリット公開
デンキチ光のメリットとデメリットは次のとおりです。
<デンキチ光のメリット>
- フレッツ光やMarubeni光の2年契約プランよりも概ね月額料金が安いこと
- 回線のみ提供しているので、好きなプロバイダを自由に選択・変更できること
- 家電量販店が運営しているので、今後流行っていくIoT対応の家電購入などに大きなメリットが出る可能性があること
<デンキチ光のデメリット>
- 大規模な集合住宅(16戸以上)に住んでいる人の場合、フレッツ光やMarubeni光のほうが安いこと
- 選択するプロバイダによっては、プロバイダがセットになっている光コラボの方がお得になる場合があること
- 全体的に見て、指定プロバイダの中から自由に選択・変更ができる「ドコモ光」や「auひかり」の方が月額料金は安くなる可能性が高いこと
- スマホや格安SIMとのセット割がないこと
- フレッツ光からデンキチ光に転用する場合、フレッツ光の工事費残債が一括請求され、導入コストが高額になる場合があること
4. まとめ
デンキチ光は回線のみを提供する光コラボですので、料金の比較対象として、フレッツ光・ドコモ光(単独タイプ)・Marubeni光を選択しました。確かに、300社以上あるプロバイダの中から自由に選択・変更が出来る自由度の魅力は大きいのですが、実際に「良い」とされているプロバイダはあまり数が多くありません。
そして、ドコモが指定した選りすぐりのプロバイダから自由に選択・変更が出来るタイプの「ドコモ光」の料金は、戸建てで5,720円(税込)、マンションで4,400円(税込)となります。
次に、デンキチ光の料金は、戸建てで4,950円(税込)、マンションで3,520円(税込)となりますので、戸建てで700円以下、マンションで800円以下のプロバイダを選ばなければ、デンキチ光はドコモ光より高額な光コラボということになります。
このように、料金面でデンキチ光を考えると「キモ」は、安いプロバイダ選びとなります。
一方、300社以上あるプロバイダを完全に自由に選べ、料金がフレッツ光やMarubeni光より概ね安いデンキチ光は、ドコモ光やau光よりも自由度という点では、格段に有利となりますので、選択肢としてかなり有力な光コラボと言えます。
このように、デンキチ光は、利用目的により「良い」「悪い」がハッキリと別れる光コラボです。光コラボにもデンキチ光のようなタイプも存在し、光コラボも多様化が進んできています。
これから更に加速していく光コラボの進化が楽しみですね!
最後に・・・ブログで解決出来ないこともあるかと思います。
そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのもいいですね。
ちなみにここなんかおすすめです。↓
無料インターネット相談窓口「ネット回線コンシェルジュ」はこちら筆者も利用したことがある窓口ですのでぜひご利用ください!
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- 「絶対に変えないといけないような勧誘だった」
- 「フレッツ光からコラボに移行して速度が遅くなった」