2015年2月に解禁されたNTTフレッツ光回線の卸売(光コラボレーション)の解禁により、数多くの企業がインターネット回線を販売出来るようになりました。
これにより、大手プロバイダ事業者だけではなく、携帯電話キャリアなど様々な業種の企業が、自社独自のサービスや料金プラン、割引プランなどを自由に設定して、インターネット回線を販売するようになりました。
そして、ユーザー側にとっては月額料金が安くなり、また、インターネット回線とスマホとのセット割など、さらにお得にインターネット回線を利用出来るようになりました。しかし現実は、このような良いことばかりではありません。
数多くの企業がインターネットサービスを販売出来るということは、その中に悪質な事業者も存在しており、回線の販売方法をめぐって、大きな社会問題となっています。
そこで今回は、うっかり悪質な光コラボ事業者と契約してしまった場合、どのように解約したらよいかについてお話しようと思います。
- 「NTTかと思って契約したら違う会社だった」
- 「絶対に変えないといけないような勧誘だった」
- 「フレッツ光からコラボに移行して速度が遅くなった」
などなど・・実際に光コラボへの乗り換えによりこのような思いをされている方も多いはずです。
もし、あなたがフレッツ光に戻す方法を知りたい、契約をしてしまい解約金に困っているなどのお悩みがあれば下記の相談窓口がおすすめです。
無料でインターネットに関する電話相談が受けられます。
下記のフリーダイヤルまでお電話してみてください。
0120-716-715(通話料無料)
【受付時間】10:00~21:00
目次
1.0円で解約したい!光コラボの契約をクーリングオフする方法
インターネット回線もスマホの契約と同様に、契約期間内に解約する場合、違約金が発生してしまいます。 一般的な大手光コラボ事業者の場合、違約金は10,000円程度に設定されていますが、悪質な事業者の場合、30,000円~100,000円と驚くような金額の違約金を設定していることも多くあります。
※2022年7月より違約金は1ヶ月の月額料金相当となりました。
しかし、インターネット回線にも「初期契約解除制度」というクーリングオフに相当する消費者保護制度があります。インターネット回線の場合、この「初期契約解除制度」を使うことにより、違約金0円で解約することが可能となります。
その解約方法は次のとおりです。
1−1.ステップ1【契約書のチェック】
まずは、契約書の契約内容が営業担当者から説明された内容と相違ないかを確認します。特に、違約金などの解約条件について、しっかりとチェックしましょう。
なお、契約書には、次の内容が記載されています。
- 光コラボ事業者の名称・連絡先等
- サービスの内容(名称・種類・品質等)
- 料金その他の経費
- 割引の条件
- 契約変更・解約の連絡先・方法・条件等
- 契約特定事項(契約者番号等)
- 料金支払いの時期・方法
- サービス提供開始の予定時期
- 付随する有料オプションサービスの名称・料金・解約条件等
- 初期契約解除制度の詳細
1−2.ステップ2【書面の作成】
もし、光コラボ営業担当者の説明が契約書の内容と違っていたり、説明されていない項目があったりした場合、クーリングオフの対象となりますので、クーリングオフにより契約解除する旨の書面を作成します。書面の内容ついては、契約書の「初期契約解除制度」の項目に記載されていますので、これに従って作成しましょう。
なお、一般的な書面【初期契約解除通知書】の記載例についても参考として、NTT西日本のものを載せておきますね。
1−3.ステップ3【書面の発送】
前項目で作成した書面を光コラボ事業者へ発送します。なお発送方法は、こちらが発送した日と、相手先に書面が到着したことが確認出来るようにするため、普通郵便ではなく「特定記録郵便」や「配達証明郵便」などで送りましょう。
また、作成した書面については、念の為、自分用にコピーをとっておきましょう。
2.気になる疑問!クーリングオフ出来る期間は
このように違約金0円で契約解除出来るクーリングオフ制度ですが、契約解除可能な期間に期限がありますので注意が必要です。
2−1.期間はいつから?契約時?開通時?
クーリングオフが可能な期間の始期は、契約書面の受領日を初日としてカウントします。ここから起算して8日間までがクーリングオフが可能な期間となります。
ですので、契約書が届いたら、速やかに契約解除の手続きを行いましょう。
2−2. クーリングオフの申し出方法とは
クーリングオフの申し出方法は、サポートセンターとの電話など口頭ではなく、書面により行いますので、必ず書面を作成して相手先に送りましょう。そして、クーリングオフが可能となる期限内であることは、発送の消印日により判断されますので、必ず、郵便局などの窓口から消印を押してもらってくださいね。
3.実際に解約してみた。モデルケースで紹介
それでは、モデルケースを使って実際の解約方法について紹介します。
3−1.電話で勧誘を受けたフレッツ光利用者の場合
- 7月1日:NTT関係の人から「工事不要で、今より料金が安くなります。」という電話があったので「安くなるし、NTTなら安心なので、良いな!」と思い、これに申し込む。
- 7月5日:し込んだ内容の契約書が届いたが、契約相手の事業者名がNTTではなく、全く知らない会社名が記載されていた。
また、料金も電話で説明された金額よりも高額だった。
「これはおかしいぞ!?」と思い、契約書に書いてある連絡先へ電話したら、「契約は成立しており、解約する場合50,000円の違約金をお支払いください。」と言われた。
- 7月6日:契約内容や高額な違約金について、説明も不十分で納得出来なかったので、近くの消費生活センターに行って相談したところ、インターネット回線もクーリングオフが可能で、違約金0円で解約出来ることを教えてもらった。
また、クーリングオフは契約書面の受領日から8日間の期限があるので、早めに手続きを行う必要があることも教えてもらった。私の場合、7月5日に契約書が届いたので、7月12日がクーリングオフの有効期限だ。
- 7月10日:消費生活センターで教えてもらったとおりに【初期契約解除通知書】という書面を作成した。
- 7月12日:期限ギリギリだが郵便局の窓口から7月12日の消印日を確認した上で、「特定記録郵便」により【初期契約解除通知書】を発送した。
4. 契約した会社の電話が繋がらない!どうすれば
大手で実績のある光コラボ事業者では、サポート体制もしっかりしているので、電話が繋がらないということは殆どありません。しかし、悪質な事業者の場合、電話が繋がらないという場合もあります。こんな場合でも大丈夫です。
クーリングオフは、契約書面の受領日を初日とする8日間が経過するまでは、光コラボ事業者の合意なく利用者の都合のみにより契約を解除出来る制度です。ですので、たとえ電話が繋がらなくても気にしないで、淡々とクーリングオフの手続きを行いましょう。
5. まとめ
もし、悪質な光コラボに申し込んでしまっても、クーリングオフが出来て、違約金0円で契約解除が出来ます。ただし、クーリングオフには契約書面の受領日から8日間という期限がありますので、契約書が届いたら速やかに手続きを行いましょう。
トラブルに遭っても、一人で悩まずに、すぐ相談をしましょう!
最後に・・・ブログで解決出来ないこともあるかと思います。
そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのもいいですね。
ちなみにここなんかおすすめです。↓
無料インターネット相談窓口「ネット回線コンシェルジュ」はこちら筆者も利用したことがある窓口ですのでぜひご利用ください!
- 「NTTかと思って契約したら違う会社だった」
- 「絶対に変えないといけないような勧誘だった」
- 「フレッツ光からコラボに移行して速度が遅くなった」