JCOM光を使っていると遅くてイライラすることありますよね。
一部光回線サービスも開始したJCOMネットですが、ほとんどはケーブルテレビ用の回線を利用しているため通信速度が遅くなっています。
そんな時にはJCOM推奨の対策をとったり、解約と乗り換えも検討してみましょう。
ここではJCOMネットが遅い場合の対処法や、それでも解決しない場合の対応方法を詳しく解説します。
これでJCOMネットが遅い時にはどうすればいいかが分かるようになりますよ。
1.JCOM光とは?
JCOM光の提供元である株式会社ジュピターテレコムは、国内最大規模のケーブルテレビ事業を展開する、auサービス提供元であるKDDI株式会社の連結子会社です。
そしてジュピターテレコムが提供するインターネットサービスがJCOMネットで、このサービスには光回線を使ったプラン(JCOM光1Gコース on auひかり)の他に、ケーブルテレビ回線を使ったプラン(速度で選べるコース)もあります。
JCOMは速度が遅いと言われるのは主にケーブルテレビ回線を使ったプランの方で、選べる速度は「1Mコース」、「12Mコース」、「120Mコース」、「320Mコース」とあるのですが、数値からも分かるように1Gbpsの光回線に比べてどうしても遅くなってしまうのです。
ここではそんなJCOMの、まずはユーザーの口コミをツイッターの書き込みで確認してみましょう。
1-1.実際にJCOM光を使うユーザーの口コミ
「思い出したように突然遅くなる」
#JCOM 最近、調子いいと思ったら、思い出したようにこれだよ。 pic.twitter.com/nahvyr4RzG
— はるまき (@halmaki) February 13, 2020
「光なのに速度が遅い」
jcomの1G契約してこの速度。今日作業員来る予定だったのに「通信障害が出ているので個別対応出来ない。」と電話があり、改修の目処は不明とまで言われる。向こうの不具合なのに4か月も障害放置するってCS的にはどうなんだろう。 pic.twitter.com/LJ7jemsbFI
— くまきち (@kumakici1016) February 9, 2020
「年末がひどかったけど昨日今日もつながらない」
年末も酷かったが、また昨日今日とjcomのネット繋がらない。マジで繋がらないw もう解約ですなこりゃ pic.twitter.com/fkq9q0fWTT
— 6akira (@6akira) February 12, 2020
「繋がらないのにサポート対応されない」
https://twitter.com/ToiawaseAka/status/1226443405749698562
「繋がらないのに料金請求は詐欺」
jcom嘘やろ21時までにきて14日またくる?俺お前らのために何時間拘束されん?えっ今止まってるwifi代も返さんのに?電波売ってる人間が電波止まってる間の金返金せんてヤバいやろ止まってる時間実際そっちで見えてるやんそれを時間で計算して返すのが普通やろ詐欺となんも変わらん。ホンマにきもい
— 喉痛い (@sJy6Gu9a53osigH) February 11, 2020
「繋がらなくても料金を取られる」
きっとあれだな、解約金詐欺で売上げ上げてるんだな。
1ヶ月、丸々繋がらなくても月額取られたら消費者センターに相談レベルだよ…#jcom #jcom繋がらない
— Kenji Yamaguchi (@KennyJY) February 12, 2020
JCOMの口コミはほとんどが、「速度が遅い」、「つながらない」、「サポート対応がされない、悪い」、「繋がらなくても料金を請求される」といったものでした。
どれもインターネット回線サービスを利用する上で重要なことばかりですが、特につながらないのに料金を請求されてしまうのは最悪です。
利用者側の環境が悪く責任があるのであれば分かりますが、JCOM側の原因で繋がらないのであれば、インターネットサービスを利用できていないので料金を請求するのはおかしいでしょう。
このようにJCOMの口コミは「悪いものばかり」といった印象でした。
2.JCOM光のネットが遅い原因
JCOMはなぜこんなにも通信速度が遅いのでしょうか?その原因は主に3つあります。
ここではその3つの原因を確認してみましょう。
2-1.FTTN方式を採用している
原因の一つ目はFTTN方式を採用していることです。
FTTN方式とは「ファイバー・トゥ・ザ・ノード」の略で、ノードとはJCOMと利用者の間にある光信号変換機器のことを指します。
一般的に光回線はFTTH方式を採用しており、自宅内のギリギリまで通信速度の速い光ケーブルを利用します。
対してFTTN方式は自宅よりももっと手前のノードまでしか光ケーブルを利用していません。
つまりFTTN方式はFTTH方式よりも速度の速い光ケーブルが使われている距離が短いのです。
引用元:https://www.jcom.co.jp/contactus/#anc01
FTTN方式のイメージは上の図の通りです。
赤色は光ケーブル、青色は同軸ケーブルとなっていて、自宅に入る前に同軸ケーブルに変わっていることが分かります。
JCOMではこのFTTN方式を採用しているため、通信速度が遅いのです。
2-2.メタル回線である
2つ目の原因はメタル回線であることです。
メタル回線とは同軸ケーブルとも呼ばれます。
前述した光回線サービスで利用されているFTTH方式は、自宅内の繋ぎで光ケーブルからLANケーブルに変わりますが、LANケーブルも光ケーブルと同じ1Gbpsの速度が出るものがあるので、それを使えば速度低下はほぼ起こりません。
対してJCOMが採用しているFTTN方式は、自宅よりももっと前の繋ぎで光ケーブルから通信速度の遅い同軸ケーブルに変わります。同軸ケーブルは光ファイバーが1Gbpsの速度を出せるのに比べて320Mbps程度までしかでないため、結果通信速度はどうしても遅くなってしまうのです。
途中までどんなに速い速度の出るケーブルを使っていても、途中で遅いケーブルをかませてしまうと全体の速度は遅い方のケーブルの速度になってしまいます。
なぜなら途中で渋滞してしまうからです。
このようにJCOMはメタル回線を使用しているため、通信速度が遅いのです。
2-3.320Mコースまでしかない
そして3つ目の原因が320Mコースまでしかないことです。
JCOMのケーブルテレビ回線を利用したインターネットプランは通信速度が選べるものになっていますが、最大でも320Mbpsまでしかありません。
これは先ほど解説した通り、メタル回線が320Mbpsまでしか出ないことによります。
つまりこれ以上速度を上げることができないのです。
光回線サービスでは一般的に1Gbps出るので、約1/3しか出ないということですね。
3.JCOMのネットが遅くなった時にできる対策
JCOMでは遅いと感じた時に行う推奨の対処法を公開しています。
JCOMのインターネットが遅いなと感じた時にはすぐに解約を考えるのではなく、始めにこの対処法3つを行ってみましょう。
3-1.機器の再起動を行う
速度が遅い、つながりにくい、つながらないといった状況になった場合にはまずは機器の再起動が有効です。
電源を切って入れ直すだけなのですが、これで動きが劇的に改善することもあります。
引用元:https://cs.myjcom.jp/knowledgeDetail?an=000335268
再起動するのはパソコンやスマホ、タブレット、ケーブルモデム、セットトップボックスです。
ケーブルモデムというのは光回線でいうところのONUと似たようなもので、信号の変換器です。
四角く黒い箱が家のネットの出入り口に置かれているので、それを再起動してください。
またセットトップボックスとは映像版の信号変換器で、放送信号を受信してテレビ用の信号に変換してくれます。
これもリセットまたは再起動をしてみましょう。
JCOMのサイトではそれぞれの再起動方法を写真付きで詳しく解説しています。手順が分からない時には参考にしてください。
3-2.コースを見直す
JCOMでは通信速度に応じて次の4つのコースに分かれています。
コース名 | 月額料金(NETコース) | 下り通信速度 | 上り通信速度 |
---|---|---|---|
1Mコース | 3,160円 (税込3,476円) | 1Mbps | 512Kbps |
12Mコース | 4,160円 (税込4,576円) | 12Mbps | 1Mbps |
120Mコース | 5,680円 (税込6,248円) | 120Mbps | 10Mbps |
320Mコース | 6,180円 (税込6,798円) | 320Mbps | 10Mbps |
引用元:https://cs.myjcom.jp/knowledgeDetail?an=000335268
このように、月額料金は高くなりますが通信速度も上がります。
ただJCOMのコースの中には「NETパック」という割安のコースもあるため、そちらに乗り換えるという手もあります。
コース名 | 月額料金 | |
---|---|---|
NET | NETパック | |
1Mコース | 3,160円 (税込3,476円) | - |
12Mコース | 4,160円 (税込4,576円) | - |
120Mコース | 5,680円 (税込6,248円) | 4,680円 |
320Mコース | 6,180円 (税込6,798円) | 5,380円 |
また、申し込みが終了している「40Mコース」や「100Mコース・160Mコース」を月額料金据え置きで「120Mコース」や「320Mコース」に変更できるサービス、地域によっては「ケーブルテレビ回線での1Gコース」やKDDI(au)の光回線を利用した「光1Gコース on auひかり」もあります。
利用を開始してから時間が経っている場合には、サイトやカスタマーセンターで一度確認してみるのもいいでしょう。
3-3.カスタマーセンターに相談する
そしてもう一つ、カスタマーセンターに相談する方法もあります。
引用元:https://cs.myjcom.jp/knowledgeDetail?an=000335268
インターネットが遅い原因は通信速度だけではありません。
パソコンを始めとした機器の設定やスペック、LANケーブルの能力なども関係します。
しかしそのポイントを自分で調べて全部確認するのは難しいでしょう。
そこでカスタマーセンターに連絡をしてポイントを教えてもらいながら確認するのがおすすめです。
なお、JCOMでは電話サポートの他に訪問点検サポートも実施しています。
訪問点検では電話で確認できないところや機器の不具合なども見てくれますので、より安心です。
3-4.ルーターの設置場所を変える
また無線通信の場合には、無線LANルーターの設置場所を変えてみるという方法もあります。
無線通信の場合、基本的に無線LANルーターに近いほど通信速度は速くなります。
また壁やドアなど、間に障害物があると電波の減衰が起こって遅くなることもあり、天敵は鉄やコンクリート、水などです。
そこで無線LANルーターの場所を機器から近くに、そして障害物のない場所に変えてみましょう。
おすすめは使用場所から見える高い所です。
色々な場所において速度測定で試してみてください。
3-5.市販の高性能ルーターを導入する
その他ルーター自体の性能が低くて遅い可能性もあります。
ルーターの通信速度の能力は機器によって違い、JCOMが標準で提供してくる「JCOMホームWi-Fi」は特別高性能なものではありません。
市販の高性能ルーターの購入にはもちろん費用が掛かりますが、速度も速く例えばビームフォーミング機能と呼ばれる、対象の機器を狙って電波を送る機能などもついていたりするので、場合によっては購入することもよいのではないでしょうか?
3-6.IPv6サービスを利用する
JCOMネットが遅くて通信速度が原因のようだとなり、先ほど紹介したJCOM推奨の対処法でもダメだった場合にはIPv6サービスを利用してみる手もあります。
IPv6サービスとは、従来のインターネット接続方式である「IPv4」よりも高速に通信ができる接続方式で、多くのプロバイダが無料で提供しているサービスです。
JCOMでもこのIPv6サービスが利用でき、利用方法は次の通りです。
- 設定画面に連絡用アカウントでログインし、サービスの申し込みを行う。
- ケーブルモデムを以下の手順でリセットする。
- ケーブルモデム背面にネジ留めされている同軸ケーブルが、しっかりと締まっていることを確認する。
- パソコンの電源を切る。
- ケーブルモデムの背面より電源を抜く。
- 約10分後にケーブルモデムの電源を差し込み直す。
- ケーブルモデムとパソコンを接続しているLANケーブルを外し、カチッと音がするまで差し込み直す。
- 約5分後にパソコンの電源を入れる。
- 端末をケーブルモデムに接続してインターネットに接続する。
なお、JCOMのIPv6サービスは、「320Mコース」でないと利用できません。
別のコースを利用している時にはコース変更が必要で、月額料金も上がるため注意しましょう。
参考URL: https://cs.myjcom.jp/knowledgeDetail?an=000477768
4.根本的な解決方法は乗り換えること
3では通信速度が遅い時にまずはとってみたい対策を紹介しましたが、これでも変わらないことはあります。
その原因はJCOM自体が遅いからです。
そんな時にはJCOMを解約して他のインターネットサービスに乗り換えることを検討しましょう。
ここではJCOMを解約して乗り換える際のおすすめを3つ紹介します。
4-1.NURO光
おすすめの一つ目はNURO光です。
NURO光のおすすめポイントはなんといっても通信速度の速さです。
フレッツ光やauひかりなどの、光回線サービスのほとんどで通信速度が1Gbppsなのに比べて、NURO光は2Gbpsと倍の速度を誇っています。
これは他と通信方式が異なるからで、NURO光のそれはデータを効率的に集約できるものとなっているため速いのです。
このように速度が速く、ソフトバンクスマホも割引があるお得なNURO光は、利用できる地域が限定的ではありますが、JCOMを解約して乗り換える先の候補としてとてもおススメです。
4-2.ドコモ光
次におすすめなのがドコモ光です。
ドコモ光のおすすめポイント一つ目は通信速度を公開していて遅い場合にはポイント還元を受けられることです。
これはドコモ光のプロバイダ全てでではなく、「GMOとくとくBB」のみが行っていることですが、毎月100Mbpsを下回ると100ポイントがもらえ、オプションなどの費用に充てることができます。
また二つ目は最大20,000円のキャッシュバックと5,000 dポイントが貰えることです。
キャッシュバックとポイントを同時に受け取れるのはうれしいですね。
そして三つ目はドコモスマホユーザーであればスマホの料金がお得になる「セット割」の適用を受けられることで、ドコモ光のセット割もauスマートバリューと同じように、インターネットと携帯電話をセットで利用することで携帯電話の料金が毎月1電話回線当たり最大1,000円割引になります。
このように速度の保証がありキャッシュバックもあって、スマホ代もお得なドコモ光も、JCOMを解約して乗り換える先の候補としてとてもおススメです。
4-3.au光
続いておすすめの三つ目はauひかりです。
auひかりのおすすめポイントの一つ目も速度で、auひかりは通信速度の評判がいいのです。
サイト「価格.com」では光回線利用者の評価を見ることができますが、auひかりの通信速度の満足度は、☆5つ中3.65と高い数値になっていて安心でします。
そして何よりauスマートバリューの適用を受けることができることです。
auスマートバリューについては前述の通りですが、適用できればauスマホユーザーにはとってもお得です。
このように速度の評判がよく、キャッシュバックも高額ですぐ貰え、スマホ代もお得なauひかりも、JCOMを解約して乗り換える先の候補としてとてもおススメです。
5.JCOM解約時の注意点
最後にJCOM解約時の注意点を確認してみましょう。
5-1.解約違約金が掛かる場合がある
注意点の一つ目は解約違約金が掛かる場合があることです。
まずネットのみを利用していた場合には最低利用期間の6か月以内に解約してしまうと、最大36,000円(税込39,600円)の違約金が発生します。
そしてネット+電話+テレビのようにセットプランを利用していた場合には戸建てが2年間、集合住宅が1年間の契約期間となっていて、この契約期間中に解約すると戸建てで8,500円~20,000円、集合住宅で3,500円~10,000円の違約金が発生してしまいます。
まずは自分が解約したいタイミングで違約金が発生しないか確認しましょう。
5-2.回線等の撤去費が必ず掛かる
注意点の二つ目は回線等の撤去費が必ずかかることです。
フレッツ光やソフトバンク光などは解約しても撤去工事は必要ない場合があり、費用も無料となっています。
しかしJCOMでは必ず撤去費が掛かり、全てのサービスを止める全撤去の場合には6,000円(税込6,600円)、一部のサービスのみを止める一部撤去には2,000円(税込2,200円)掛かります。
この点もしっかりと踏まえておきましょう。
5-3.auスマートバリューの適用が受けられなくなる
注意点の三つ目はauスマートバリューの適用が受けられなくなることです。
前述のようにauスマートバリューは強力な割引サービスです。
次に乗り換える先でもauスマートバリューの適用が受けられるのであれば問題はないのですが、そうでない場合には携帯電話の料金が毎月上がってしまいます。
毎月のことなので、この点もしっかりと押さえておきましょう。
6.まとめ
以上JCOMネットが遅い場合の対処法や、それでも解決しない場合の対応方法を解説しました。
JCOMはメタル回線で遅い割に月額料金も高いのでお勧めできません。
この際JCOMは解約して、もっと早くて安い他社に乗り換えることを検討するとよいでしょう。
最後に・・・ブログで解決出来ないこともあるかと思います。
そんな時インターネットに関して手伝ってくれる窓口もあったりするので利用するのもいいですね。
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